No.21 ニュー・シネマ・パラダイス ジュゼッペ・トルナトーレ監督

映画評論家の端くれとして、映画を観たら批評を書くという事をテーマにしてこれまでやってきたが、こういうタイプの映画は自分が語ることで、映画に対して持っている感情が損なわれてしまうように感じられるので、あまり多くを語らないほうが良いのかもしれない。ただ2,3メモを書いておくとすると、この映画を素晴らしいものにしているのは、音楽、人の心の動き、そして映画をテーマにしていることだろう。映画を観て何を思うのかは人それぞれで自由だろうが、私はこの映画を観て、大げさかもしれないが、人生を生きていくための勇気を確かに貰ったような気がする。非常に素晴らしい映画だった。